オイカワ ユウスケ
OIKAWA Yusuke
及川 佑介 所属 体育学部体育学科 体育実技 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/12 |
形態種別 | 日本学術会議協力学術研究団体学会誌に掲載された論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 我が国バスケットボールの戦術のシステム化に関する史的研究:李想白『指導籠球の理論と実際』(昭和5年)を基軸として |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『運動とスポーツの科学』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本運動・スポーツ科学学会 |
巻・号・頁 | 22(1),27-35頁 |
著者・共著者 | 及川佑介 |
概要 | 本稿では、李想白の主著『指導籠球の理論と実際』(昭和5年)を基軸として、我が国のバスケットボールの戦術が昭和初期にシステム化されたことについて考察した。
昭和初期の戦術を考察した結果、戦術のシステム化は、アメリカからジャック・ガードナー(Jack Gardner)を招聘して講習会を開催した昭和8年以前に、はじまっていたことがわかった。昭和3年にバスケットボールの専門書でシステムという言葉が掲載され、昭和5年には、戦術のシステム化は李想白らが企てていたことを当時の彼自身が述べていた。 昭和初期の戦術がシステム化された背景には、同時期に戦術の体系が5名で行う攻防に変化したことが挙げられる。 また、李想白が昭和5年頃のバスケットボールの戦術を「個人的に我儘なプレー」、「ひどくだらしがない」と述べた。そのように彼が試合内容を評した意図は、戦術に個人技を取り入れることへの躊躇ではなく、個人技を戦術に活かすことが、質の高い戦術になることを理解していたためといえよう。 |
ISSN | 1342-1026 |