ササオ シンタ
SASAO Shinta
笹生 心太 所属 体育学部体育学科 体育理論(医学を含む) 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/03 |
形態種別 | 日本学術会議協力学術研究団体学会誌に掲載された論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 日本人選手は「身体能力」に劣るのか:サッカー専門誌に見られるナショナリズム |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 年報体育社会学 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本体育学会体育社会学専門領域 |
巻・号・頁 | 2,77-88頁 |
著者・共著者 | 笹生心太 |
概要 | 本研究では,同じネイションの成員に対する漠然とした愛着という意味でのナショナリズムである「認識的ナショナリズム」について分析する.先行研究も指摘するように,「認識的ナショナリズム」の構築に際しては,スポーツ報道に見られるナショナルなステレオタイプが重要な役割を果たしていると考えられる.そこで本研究は,サッカー専門誌を題材として,「日本人選手は『身体能力』に劣る」というステレオタイプを取り上げ,それを量的・質的に分析した.本研究の発見の第1は,通説として語られる「日本人選手は『身体能力』に劣る」という言説は,1990年代半ばから2000年代初頭までに限定されたものだったことである.第2は,2000年代半ば以降,日本人選手は「身体の強さや身体の大きさには劣るものの,それを補ってあまりあるほどに運動量,俊敏性,スピードに優れている」という意味内容を持った言説が,長期にわたって生産され続けていたことである.第3は,こうした日本人選手の「身体能力」に関する一貫した評価は,2006年に日本代表の監督に就任したイビチャ・オシム監督が提唱した「日本サッカーの日本化」のスローガンによって構築された可能性があることだった. |
researchmap用URL | https://doi.org/10.32243/arspes.20-02-004 |