タジマ マサミ   TAJIMA Masami
  田島 真沙美
   所属   こどもスポーツ教育学科 教職
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2023/03/20
形態種別 国内学術誌に掲載された論文(本学紀要の論文を含む、報告は含まない)
査読 査読あり
標題 母親のストレスマネジメントに関する研究:腕時計型ウェアラブルデバイスを用いて
執筆形態 単著
掲載誌名 東京女子体育大学・東京女子体育短期大学紀要
掲載区分国内
出版社・発行元 東京女子体育大学・東京女子体育短期大学
巻・号・頁 (58),35-47頁
著者・共著者 田島真沙美
概要 本研究は、母親の子育て支援の一環として、ストレスマネジメントの一助とするため、0~18歳の子どもをもつ母親98名を対象とし、4週間ウェアラブルデバイスの装着を求め、①ウェアラブルデバイスの測定データ(心拍、心拍変動に基づくストレスレベル、睡眠など18項目)と主観的な心理的ストレス反応 との相関を検討すること、②実施期間前後のストレスコーピングの変化を明らかにすることを目的とした。
分析の結果、以下の2点が示唆された。①対象者67名中55名に、主観的な心理的ストレス反応と1項目以上の測定データとの間に有意な相関は認められたものの、有意な項目に共通性は見出されず、対象者によって相違が認められた。②実施期間前後にストレスコーピングについての質問紙に回答を求め検討した結果、逃避型のコーピングにおいて、ストレス低群・中群<高群という有意差が確認された。また、肯定評価型のコーピングにおいて、ストレス高群で実施前<実施後という有意差が認められた。この結果には、本研究を通して、対象者がストレスについての知識を得たうえで、ウェアラブルデバイスのデータと心理的ストレス反応を日常的に確認することで、対象者自身のストレスやコーピングに対する意識が強まったことが影響していると考えられる。